芝奴隷をwikipedia 風に説明してみる | 芝生ブログ(芝生の管理日記)2019.04.07
芝奴隷(shibadorei)とは、自分の家の庭に芝生を植え、管理して育てている人の中でも、完璧な芝生を望み、完璧な芝生を育てるために必要な芝生の手入れに、日々追われる人たちの総称である。
芝生を植えた人が全て芝奴隷になる訳ではない。庭に芝生を植えている人でも、そこそこの仕上がりの芝生を、そこそこの手入れで楽しんでいる人もたくさんいる。
しかし芝奴隷は、より完璧な芝生を望む。密度が高く、低く刈り込まれ、緑が鮮やかで、エッジの仕上がりも完璧な芝生が、彼らの理想であり、その為の労力は惜しまない。
多くの芝奴隷は、自らその状況を選択して、芝生ライフをエンジョイしており、正確には、奴隷と呼ばれるのは適していないのかもしれない。
芝奴隷の種類
芝奴隷には大きく分けて、日本芝の芝奴隷と西洋芝の芝奴隷に分類できる。主人となる芝生の種類により、労働条件にも違いがある。もちろん主人となる芝生の種類は、芝奴隷自らが選んでおり労働条件に文句は言えない立場である。
日本芝の芝奴隷
日本芝を主人とするグループ。最大派閥は高麗芝派である。その他にも、数は少ないが、高麗芝派から派生した姫高麗芝派がある。尚、ノシバ派というのはほとんど存在しないようである。
高麗芝は手入れが簡単で、秋から冬の間は長期休暇もあり、西洋芝の芝奴隷に比べて労働条件は良い。また、丈夫で育てやすく、多少のサボりを許容してくれる優しい主人である。
上級者には、夏は高麗芝派に属し、冬は西洋芝派に属する、芝奴隷も存在する。元々は高麗芝派に属していたが、冬も緑の芝生を楽しみたいという芝生中毒ともいえる欲求から生まれた、ウィンターオーバーシード流と呼ばれている流派である。
西洋芝の芝奴隷
西洋芝の芝奴隷は、暖地型派と寒地型派の2大派閥のどちらかで構成されている。
暖地型派の芝奴隷は関東より南の地域を主な活動拠点としているのに対し、寒地型派の芝奴隷は関東より北の地域を主な活動拠点としている。
西洋芝は、日本芝よりも育てるのが難しく、手入れの手間もかかるので、日本芝の芝奴隷よりも労働条件が悪い。奴隷活動をサボっていると、枯れてしまう、病気になってしまうなど、気難しい面があるご主人様である。
しかし、西洋芝を上手く育てることが出来れば、上品でとても綺麗な芝生を作ることができるので、西洋芝を主人にすることは、芝奴隷の中でも憧れであり、ステータスでもある。
芝奴隷になるまでの経緯
多くの芝奴隷は、最初から芝奴隷なろうと思っていたわけではない。まずは庭に芝生が欲しいと安易な考えて、芝生を植えた時点では、芝生を維持管理していくのに、こんなにも手間がかかるとは思っていなかったであろうことは容易に想像できる。
たしかに。芝生を植えた初年は、手入れにそんなに手間がかからない。植えて直ぐの芝生は、芝刈りと水やりさえきっちりとしていれば元気にぐんぐんと育っていく。しかも雑草も意外と生えてこないので、芝生の管理は意外と簡単と勘違いしてしまう時期でもある。
しかし芝生は2年目、3年目からが大変なのである。特に3年目以降になると芝生の成長に勢いがなくなってくる。芝生を植えて1年目や2年目のきれいいな芝生までなかなか育たなくなってくる。そして、そこから芝奴隷の世界に足を踏み入れることになるのである。
・土が踏み固められ、通気性が悪くなるので、エアレーションをしてみる。
・サッチがたまるので、3月の更新作業でサッチングをする。
・芝生に刺激を与えるために根切りをしてみる。
・密度を上げるために、頻繁に芝刈りを行う。
さまざまな手法を使い、あの日見たきれいな芝生を再び見るために、芝奴隷は日々活動するのである。
最新のオススメ記事
テデトール【てでとーる】2019.05.19
テデトールとは、園芸板などでよく使用される、園芸用語の一つ。雑草や害虫を「手で取る」= テデトール というダジャレ感満載の園芸用語である。 …
〜中略〜
雑草のテデトール 雑草のテデトール作業は、ただ単に手で取るだけの原始的な作業であるが、園芸においては基本的な作業でもあるので、必ずマスターし…