芝生の補植(部分的な張替え)枯れた芝生の直し方
芝生が部分的に枯れた場合は補植が必要です。
芝生は部分的に枯れてしまうことがあります。病気、病害虫、水はけ、日当たり、など、その原因は色々と考えられますが、周囲の芝生は元気に育っているのに、その部分だけなぜか芝生がうまく育たない事があります。
その枯れた部分の芝生を張替えることを「芝生の補植」といいます(全面的に芝生を張り替える場合は「芝生の更新」といいます)
ここでは、ホームセンターで購入できるマット芝を使った補植の方法をご紹介しています。マット芝を使う以外にも、種を播く補植や、まき芝で補植する方法もありますが、いずれも綺麗に生え揃うまでに時間がかかりますので、DIYで補植をする場合はマット芝での方法をおすすめします。
芝生は一度枯れてしまうと、簡単には元気な状態には戻りません。枯れの原因が病害虫や菌の場合は、放置しておくと被害が周囲に広がってしまう事も考えられますので、早めに補植することをお薦めします。
補植に必要な材料と道具
基本的には芝生を植える時と同じ道具が必要ですが、必ずしも専用の道具が必要なわけではありません。無駄な費用をかけないように代用出来るもので済ませてしまいましょう。
◯マット芝(ホームセンターで購入できます)
◯芝生の目土(ホームセンターで購入できます。肥料入りがおすすめ)
◯有機肥料
◯ターフカッター(根切りが出来ればOKなので、鎌などで代用できます)
◯転圧用の板(狭い範囲なら足で代用できます)
◯スコップ・シャベルなど
補植と部分的な張替えの方法
枯れた芝生を剥がす
まずは枯れた芝生の周囲に切れ目を入れます。表面だけではなく芝生の根までしっかりと切り取りましょう。
切り取る道具はターフカッターがあれば便利ですが、ターフカッターがない場合はスコップや鎌でも代用できます。この時、枯れた部分よりも少し広めの部分を切り取ることがポイントです。
枯れた芝生を剥がす時には、園芸用の「根かき」や「鍬」などを使用すると簡単にはがすことができます。
土を取り除き、新しい土を入れる
剥がした部分の土20cm程度をよく耕しながら、芝生用の肥料を混ぜておきます。
但し、芝生が枯れた原因が、病原菌や病害中と考えられる場合は、剥がした部分の土を取り除いて新しい土と入れ替えましょう。この場合の土の再利用は、病気や害虫の原因となり、新たに植えた芝生を再び枯らしてしまう原因となりますので避けて下さい。
新しい土を入れる場合は、芝生の床土を使います。ホームセンターなどで販売されている肥料入りの床土を使用すればよいでしょう。
新しい芝生を植える
枯れた芝生を切り取った部分に、購入してきた新しいマット芝を植えます。植えたマット芝と周囲の高さが揃うように、床土の量を調整しながら、転圧版や足などで軽く踏み固め芝生を平にします。
目土を入れる
捕食した芝生の周囲に芝生用の目土を入れます。ふるいにかけた山砂でも代用できます。目土は、芝生の葉の隙間に入り込むようにデッキブラシなどをつかって目土を刷り込みます。目土は少し盛り上がる位に入れたほうが良いと思います。
芝生の目土入れ補植後のメンテナンス
芝生の張替えが終わったら、最後にたっぷりと水やりをして下さい。貼り替えた場所の芝生が完全に根付くまでは3ヶ月ほどかかりますので、その間はなるべく上芝生の植えを歩かないように注意して下さい。
芝生が枯れた原因によっては補植以外も考える
芝生が枯れた部分を補植すれば、綺麗な芝生に戻すことが出来ますが、根本的に枯れた原因を解決出来ていない場合は、再び芝生が枯れてしまいます。このような場合は、根本的な解決が必要になってきます。
日当たりが悪い
芝生が枯れる最も多い原因として、日照不足が考えられます。芝生の生育には日当たりがとても重要ですが、植栽や育ってきた樹木の影などで、芝生を植えた時には無かった日陰が出来ている場合があります。
その場合は植栽を移動させたり木の枝を切るなどして、日当たりを復活させる必要があります。
人の通路に芝生がある
芝生は人の踏みつけに弱いので、人がよく通る通路に芝生があると、擦り切れて枯れてしまうことがあります。
この場合、通路を変えてしまう、なるべく同じ場所を歩かないなどで、改善できる場合もありますが、思い切って通路の部分は芝生を剥がしてしまい、レンガなどを敷いても良いかもしれません。
水はけが悪い
芝生が枯れる原因として多いのが「水はけ」があります。水はけが悪いと芝生は腐って枯れてしまうので、表面排水や暗渠排水などの根本的な解決が必要となります。
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