芝生の肥料効果的な肥料の選び方
芝生が元気な生育時期に施肥をしましょう。
芝生は、根から土壌の栄養成分を摂取して成長しますので、きちんとした手入れと管理が必要になります。
野山に自然に生育している芝生は、自然にある栄養を吸収して成長していますが、人が庭に植えた芝生は、天然の栄養が不足するので定期的な施肥が必要になってきます。
手入れが十分な栄養分で育った芝生は、密度が高く綺麗な緑色の芝生に育ち、雑草も生えにくくなります。
芝生肥料のポイント
- 散布する時期は、芝生が成長する3月〜9月。
- 春と秋は、効果が持続する「有機肥料」や粒状の「化成肥料」を散布する。
- 芝生の生長が悪い時は、速効性のある「液体肥料」を散布する。
- 肥料は、窒素(チッソ)、リン酸、カリウムの成分が配合されている。
施肥の種類や使用方法は、芝生の状態や時期によって異なってきますが、芝生の生育時期に使用するのが基本です。
適切な時期に適切な成分で散布した肥料は確実に効果を発揮します。
肥料はホームセンターや園芸店で手に入るもので十分ですが、Amazonなどで価格重視で購入する方法や、バロネスダイレクトなどの芝生用品の専門ショップで購入する方法もあります。(送料が必要になる場合もあり)
このページでは、肥料の成分、施肥の時期、肥料の種類、散布用品などを解説しています。
芝生肥料の三要素
窒素(チッソ)・リン酸・カリウムが芝生に必要な肥料の三大要素。
芝生が育つのに必要な栄養分には、窒素(チッソ)・リン酸・カリウムなどの成分が主になります。ホームセンターなどで販売されている、配合肥料には、この窒素(チッソ)・リン酸・カリウムなどの成分が、様々な配合率で配合されています。肥料の袋にN・P・Kと表記され、10-10-10などの数字で配合率が表記されていますので、確認してから購入してください。
窒素(チッソ)N
適度に与えられた窒素(チッソ)は芝生の成長を促し、葉を緑色にする効果があります。しかし窒素(チッソ)を使用しすぎると芝生の耐病性を弱め。成長を損なうので注意しましょう。
リン酸 P
リン酸は、芝生の根の成長や分けつなどを促す効果があり、とくに芝生の成長時期には大変効果があります。また、芝生の乾燥や病害虫に対する抵抗力を高める効果もあります。
カリウム K
カリウムは、芝生の根っこの成長を促す効果がある要素です。芝生の根や葉などを強くする効果があり、芝生の環境への適応力を高め、病気に対する力を付けることができます。
肥料の時期
芝生が成長する3月〜9月に使用しましょう。
芝生への施肥は、芝生が成長し始める3月末ごろから始めます(地域により異なります)。芝生が良く成長する4月から8月にかけての施肥が一番効果的です。日本芝・高麗芝の場合は3月から4月にかけては、チッソ成分が10%程度の化学肥料を1㎡あたり20g施肥します。
その後、リン酸・カリウムが多めの肥料を1㎡あたり50g程度施肥します。8月など、暑い時期に肥料を散布する場合は、気温の高い日中はさけて朝、もしくは夕方に施肥をするようにしましょう。
粒状の肥料を散布する場合は、芝生の葉の隙間に入り込むように粒の小さい肥料を選びましょう。(芝生用の肥料であれば粒の小さい肥料がほとんどです)散布後に水を散布し、肥料を落ち着かせるようにしてください。
肥料の種類
速効性肥料と緩効性肥料を使い分けましょう。
芝生の肥料には、有機質肥料、化成肥料、液体肥料等があり、効果の早さと長さによって速効性肥料と緩効性肥料に分かれます。
速効性肥料は液体肥料が多く、早く効果が現れますが、短時間で効果が無くなってしまいます。緩効性肥料は、遅効性肥料とも言われ、効果が出てくるまで時間がかかりますが、数ヶ月程度分長い間効果が持続します。それぞれに用途が異なりますので、使い合わせて散布する用にしましょう。
芝生の肥料は、必ずしも芝生用の肥料でなくても大丈夫です。メネデールなどの植物活力素も効果があります。植物一般用でも使用できますので、ホームセンターや園芸店で購入することが出来ます。
有機質肥料
芝生を植える前に床土に混ぜて元肥として使います。
【特徴】有機質肥料は。植物性や動物性が元になっている肥料で、油かす・骨粉・鶏糞などががあります。窒素(チッソ)・リン酸・カリウムを含んでいますが、カルシウムやマグネシウムなども多少含んでおり土壌の性質をよくする働きがあります。
【使い方】芝生を植える前に、元肥として床土に使用します。臭いがきついのがデメリットです。
化成肥料
春と秋に使用します。使いすぎに注意してください
【特徴】化学的につくられた肥料でたくさんの種類があります。窒素(チッソ)・リン酸・カリウムが配合された粒状の肥料で、速効性肥料のタイプになり、早く効果が現れます。化成肥料と有機質肥料とが混ざった有機配合肥料もあります。粒状の肥料を散布する場合は、芝生の葉の隙間に入り込むように粒の小さい肥料を選んでください。
【使い方】春と秋に使用する。化成肥料を散布し続けると、微量要素不足などの土痩せになる場合があるので注意してください。
液体肥料
芝生を素早く回復させるために使用します。
【特徴】液体肥料は化成肥料を液体化したもので水で薄めて使います。液体なので速効性肥料のタイプになり、早く効果が現れます。肥料としては効果が高いのですが、その分高価でもあります。
【使い方】芝生のトラブル時に、芝生を素早く回復させるために散布します。
↓化成肥料のおすすめ
↓有機肥料のおすすめ
↓液体肥料は芝生用を選んでください。
肥料の道具
液肥の散布に便利な液肥スプレイヤー
通常、液肥は濃縮された状態で販売されており、ジョウロなどに入れて、水を加え希釈して散布します。しかし、面積が多い芝生の場合何度もジョウロで散布するのには手間がかかります。
この「らくらく液体肥料スプレイヤー」という商品は、液体肥料の原液を入れて、水道のホースにワンタッチでつなぐ事ができ、自動で希釈してくれて散布することができます。液肥の散布が非常に楽になる優れた商品なので私のおすすめです。もちろん芝生以外の園芸全般で使えます。
その他にも、肥料の散布作業が楽になる様々な用品が販売されています。
↓芝生の肥料を散布する時に便利な道具はこちら。
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