ブルーグラス類【ぶるーぐらするい】 | 【芝生用語辞典/は行】
ブルーグラス類(Poa)とは、西洋芝の種類の一種で、イネ科>イチゴツナギ亜科>イチゴツナギ属の多年草。寒地型芝生(冬芝)に含まれる。地下茎で成長する。
ブルーグラス類は世界で最も使用されている芝種であり、ブルーグラス類の中ではケンタッキーブルーグラスが有名です。
ケンタッキーブルーグラスの日本での主な生産地は、北海道や岩手や宮城、栃木などの東北地方。ブルーグラス類は種または切り芝で栽培することができるが、日本では種子からの栽培が一般的です。
ブルーグラス類の芝生の特徴
ブルーグラス類の芝草は、葉が細く柔らかく、地下の匍匐茎による成長力がいので、密度の高いきれいな芝生を形成することができます。寒さに強いのが特徴ですが、暑さや乾燥には弱い性質を持つ。ただし、耐暑性・耐病性は品種によって差が大きいので品種の選定には注意が必要です。
日陰に強く、半日に日陰になるような場所でも育てることができます。また芝草の寿命が長いのも特徴です。
ブルーグラス類の最大のデメリットとして、種子からの発芽や生育に時間がかかることが上げらます。特に初期の成長が遅めで、芝生を完成させるには時間がかかります。しかし一度成長してしまえば、その性質から強い芝生を作ることができます。また、さび病に弱く、さび病の原因の一つとなる低刈りにも向いていません。
ブルーグラス類の生育温度
ブルーグラス類の生育温度は15℃~20℃です。一年を通じて育てることができる地域は、北海道や東北の北部など寒冷地のみとなるが、近年では、品種改良や管理技術の発達により、全国の温暖地でも育てることは可能となっています。
ブルーグラス類の利用施設
ブルーグラス類は地下茎の繁殖力が強いので、ゴルフ場のフェアウェイやグリーンのエッジ、スポーツ競技場などで使用されている。一般家庭で芝生を形成する場合にも使用されることが多い。
ブルーグラス類の芝草
ブルーグラス類の芝草には、ケンタッキーブルーグラス、ラフブルーグラス、アニュアルブルーグラス、カナダブルーグラスなどがある。
ケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis)
もっとも有名なブルーグラス類の芝草。寒地型芝草の代表種といっても過言ではなく、世界で最も広範囲で使用されています。日本では北海道で多く利用されホームセンターなどで種子や苗(ソッド)として販売もされています。
ラフブルーグラス(Poa trivialis)
ポア・トリビアリスとも呼ばれるブルーグラス類の芝草。低刈りにも耐えることができる。ウィンターオーバーシードに使用されることが多い。種子で販売されることがほとんど。
アニュアルブルーグラス(Poa annua)
和名はスズメノカタビラで、アメリカではポアナ(Poana)とも呼ばれている。アメリカでは、芝草の一種として扱われることが多いが、日本では雑草として扱われることが多いため、基本的に流通はしていません。
関連用語
- オーバーシード【おーばーしーど】
- ウィンターオーバーシーディング【うぃんたーおーばーしーでぃんぐ】
- 西洋芝【せいようしば】
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