着色剤【ちゃくしょくざい】 | 【芝生用語辞典/た行】
芝生の着色剤とは、冬になって枯れてしまう暖地型の芝生を緑色に着色する薬剤。日本の場合は主に高麗芝に使用することが多い。
芝生の着色剤はゴルフ場や結婚式場など、施設や店舗の見栄えがビジネスに影響を与えるところで使用されている。ゴルフ場の場合は、コースの見栄えを良くしたり、フェアウェイやグリーンとラフを見分けやすくする目的などで使用される。結婚式場などでも、枯れた芝生では大きくメージダウンしてしまうため、芝生の緑を保つことは非常に重要である。
一般の家庭では使用されることは少ないが、一部の芝奴隷においては自宅の芝生に使用している場合も見られる。
芝生施工の業者が使用するような専門的な薬剤であり、園芸店やホームセンターで販売されていることはないので、一般の人が手に入れるためには、インターネットなどの通販で手に入れる必要がある。
尚、日本(本州)で一年中緑の芝生を楽しむためには、ウィンターオーバーシードという方法もある。
使用方法
芝生着色剤の使用方法は、噴霧器などで希釈した着色剤をミスト状にして、芝生に直接吹き付ける方法が一般的である。2回3回と重ね塗りすることでより緑の効果がアップする。
着色剤は、芝生以外に付着すると色が落ちないので注意が必要である。また、人や環境に対しては安全ではあるが、雨で緑の水が流れ出てしまうことがあるので、近隣に迷惑を欠けないように注意して使用しなければいけない。
使用時期
芝生着色剤の使用時期は、芝生が完全に枯れてしまうと効果が薄くなるので、芝生が枯れて茶色になる前の10月〜11月に使用する。着色剤の効果は時間が経過すると落ちていくので、1ヶ月を目処に1シーズンで複数回散布することが推奨されている。
関連情報
芝生の着色剤は、冬でも芝生が緑になるなどの見た目以外にも効果がある。
- ・着色剤を使用することで、芝生が熱を吸収する力が強くなり芝生を寒さから守ることができる。
- ・芝生の葉緑素を増やして休眠の時期に入るのを遅らせることができる。
- ・熱を吸収しやすい芝生にすることで、春になって新芽が出る時期を早める事ができる。
カリフォルニアでは、水不足が続いていた時期があり、給水制限のため芝生に水やりをすることができないので、着色剤を使用して芝生を緑にする住民が増加したそうです。
関連ページ
最新のオススメ記事
目土入れで芝生の萌芽を促す(肥料入り)2015.04.11
前回の予定通り、今回は目土入れをしてみようと思います。はじめにお断りしますが、一般的に目土入れは日本芝の場合は3月〜4月の芝生が青くなるまで…
〜中略〜
目土の購入 まずは、目土を用意することになった父。目土は雑草の種がまざっていない山砂なのでOKなのですが、今回は、ホームセンターで売っている…